top of page
検索

5種類のセラミックについて詳しく解説|メリット・デメリットは?

  • 執筆者の写真: HEIWA MED
    HEIWA MED
  • 2022年6月1日
  • 読了時間: 10分

更新日:2022年10月13日



陶器と同じ素材のセラミックが出回り始め、審美性に優れ耐久性も向上したことから見た目を整える目的で選択されることも増えてきました。


従来は詰め物というと銀歯が主流でした。差し歯にすると歯茎との境目が黒く見え、見た目に劣ることからコンプレックスに感じる人もいたのではないでしょうか。


ここではセラミックとはどのような素材なのか、どんな種類があるのか、メリット・デメリットについて解説しています。


自分に合ったセラミックを選ぶ基準が分かるため、見た目を整えるのを目的にセラミック治療を検討している人は参考にしてください。



セラミック治療とは歯に被せ物をして希望の形に整えること


セラミック治療とは、歯並びが気になる部分の歯を削り、被せ物をすることできれいに整えることを言います。


短期間で白くきれいな歯並びにできることが最大の魅力とも言え、近年審美歯科の中で注目されている治療方法です。


セラミックは素材の総称を言い、さまざまな素材を使用して作られています。次にセラミックの素材について詳しく解説します。



セラミックの種類


セラミックには大きく分けて以下の5種類が使われています。それぞれの特徴や費用について解説します。



​素材

​特徴

​費用相場

​オールセラミック

  • ​100%陶材で作られている

  • 自歯に馴染みやすい

  • 金属が入っていないため金属アレルギーの人におすすめ

​1本10万円

​ハイブリッドセラミック

  • ​陶材とレジン(プラスチック)を混ぜて作られている

  • 歯科医院によっては保険適用され、費用が抑えられる

  • プラスチックが混ざっているため汚れが付着しやすい

​1本5万5千円

​e-max(イーマックス)

  • ​主成分がニケイ酸リチウムで作られている

  • 自歯と同等の硬さ

  • 透明感が強い

​1本12万円

​メタルボンド

  • ​金属フレームと陶材の義歯で作られている

  • 仕上がりはオールセラミックと同等

  • 硬度が高い

​1本10万円

​ジルコニアセラミック

  • ​硬度が高い

  • 耐久性がある

  • 噛みあう歯が摩耗するおそれがある

​1本6万円


それぞれの素材について、以下に詳しく解説します。



オールセラミック


100%白い陶材で作られた被せ物のことを言います。自分の歯に近い色で作られているため、自然で馴染みやすいのが特徴です。


オールセラミックのメリット・デメリットは以下の通りです。


【メリット】

● 好みの色味が出せる

● 時間が経っても黄ばむことがない

● 汚れが付着しにくい

● 虫歯予防に効果がある


【デメリット】

● 強い衝撃で割れる危険性がある

● 費用が高額


素材が100%陶材のため、金属が使用されていないことからアレルギーがある人におすすめの素材と言えます。一方で強度は金属ほど高くないため、強い衝撃に弱いです。事故やケガで衝撃が加わったり、歯ぎしりの習慣がある場合は割れる可能性があるため注意しましょう。


オールセラミックの費用の相場は、1本10万円です。



ハイブリッドセラミック


ハイブリッドセラミックは、陶材とレジン(プラスチック)を合成した被せ物のことを言います。


治療する歯科医院やハイブリッドセラミックにする歯の場所によっては保険適用になり、費用が抑えられるのが特徴です。


ハイブリッドセラミックのメリット・デメリットは以下の通りです。


【メリット】

● 条件によっては保険適用になる

● オールセラミックに近い白さが再現可能

● 金属アレルギーの心配がない


【デメリット】

● オールセラミックより強度が劣る(破損しやすい)

● プラスチックが汚れを吸収するため黄ばみ、黒ずみが出やすい


費用の相場は5万5千円と他のセラミックと比較して抑えられることから、あまりコストをかけたくない人や、前歯の歯並びを整えたい人におすすめの素材です。



e-max(イーマックス)


e-maxとは、ニケイ酸リチウムを主成分としたセラミックを言います。自歯と同等の強度であり、どちらかが極端に消耗してしまう心配がないため、長く使用できます。見た目の美しさも合わさった近年注目されている素材です。

e-maxのメリット・デメリットは以下の通りです。


【メリット】

● 耐久性に優れている

● 透明感があり、自然に近い色調が再現できる

● 虫歯になりにくい

● 金属アレルギーの心配がない


【デメリット】

● 他の歯との色調のバランスが合わない場合がある

● 痛みや温冷感に過敏に反応する場合がある


e-maxは透明感が強いため、自歯によっては色調のバランスが合わない可能性があります。

費用の相場は12万円です。



メタルボンド


メタルボンドは金属のフレームに陶材の被せ物や差し歯を装着したものを言います。被せ物や差し歯など外から見える部分に使われているのは、100%陶材のため自然な白さで透明感があり見た目はオールセラミックと同様の仕上がりになります。


内部が金属でできていることから、強度が高いのが特徴です。メタルボンドのメリット・デメリットについて、以下を参照ください。


【メリット】

● 強度が高いため破損しにくい

● 長年使われてきた治療法であり、トラブルにも対応しやすい

● 被せ物や差し歯部分は陶材が使用されているため見た目がきれい


【デメリット】

● 金属アレルギーの人には使用不可または慎重に検討する必要がある

● 加齢などにより歯茎が痩せてくると根元の金属部分が見えてしまう

● 金属イオンが溶けだして歯茎が黒ずむ可能性がある


メタルボンドは強度が高いことが最大のメリットであるため、食いしばることが多い奥歯に使用するのがおすすめです。


メタルボンドの費用の相場は、10万円前後です。



ジルコニアセラミック


ジルコニアはアクセサリーにも使用されているため、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。人口のダイヤモンドと言われるほど硬度が高く、耐久性に優れているのが特徴です。


ジルコニアセラミックのメリット・デメリットは以下の通りです。


【メリット】

● 衝撃に強く破損しにくい

● 金属アレルギーになりにくい


【デメリット】

● 調整がしにくい

● 審美性に欠ける


ジルコニアの硬度が高いゆえに、調整が難しいところがデメリットと言えるでしょう。自歯よりも硬いため、噛み合う歯が摩耗してしまう危険があります。

噛む力が強い奥歯にも使用しやすい素材ですが、歯科医師と相談してどこにジルコニアを使用するかを選択するとよいでしょう。


ジルコニアセラミックの費用の相場は、1本6万円です。



セラミックのメリット


セラミックには、以下の5つのメリットがあります。

● 治療が短期間ですむ

● 前歯だけの治療も可能

● 金属アレルギーでも使える

● 虫歯になりにくい

● 長持ちする


それぞれについて詳しく解説します。



治療が短期間ですむ


通常歯並びを矯正する治療には、1〜2年近くかかる場合が多いです。

一方セラミックを利用して歯並びを整える場合は、数か月で治療が完了します。


加えて歯の色調が調整できるため、短期間にきれいな歯並びと白い歯が手に入ります。



前歯だけの治療も可能


前歯の歯並びだけが気になるという人にもセラミックが利用できます。

ワイヤーによる歯並び矯正は上顎や下顎すべての矯正になってしまいますが、セラミックは気になる部分だけに使用可能です。


部分治療だと隣り合う自歯とセラミックの色調を調整しないと不自然に見えるため、慎重に色味を調整しましょう。



金属アレルギーでも使える


セラミックの素材には、陶材やプラスチック、ジルコニアなどの金属を使用しない被せ物や差し歯が多数あります。


金属アレルギーが心配な人にはおすすめの治療方法です。



虫歯になりにくい


セラミックは自歯との相性が良く、馴染みやすいことから虫歯の発生リスクが軽減されています。

従来は虫歯の治療により削った部分に銀歯を装着していました。銀歯は変性するため自歯との間に段差や隙間が発生し、食べかすが溜まることで二次虫歯を引き起こしていました。


セラミックは自歯との馴染みがよいため、隙間や段差が生じることがなく虫歯が発生しにくいと言えます。



長持ちする


セラミックの表面はつるつるしており、ヤニや茶渋などの汚れが付着しにくい性質を持っています。


使用状況により異なりますが、セラミックはおよそ5〜10年は白さが持続すると言われています。


セラミックのデメリット

セラミックにはデメリットも3つあります。


● 歯を削らなければならない

● 場合によっては歯の神経を抜くことになる

● 割れる危険性がある


それぞれについて解説します。



歯を削らなければならない


セラミック治療は健康な歯を削って被せ物を付けることになります。

健康な部分を削ってしまうため、歯の寿命が短くなることが予想されます。


生涯自歯で食事を楽しみたいと思う人や、歯を削ることを不安に思う人は歯科医師と相談して慎重に検討しましょう。



場合によっては歯の神経を抜くことになる


被せ物の土台を埋め込むために自歯を削ることになりますが、削る範囲が広いと神経に触る場合があります。

状況に応じて神経を抜かなければセラミック治療ができない場合には、やむを得ない選択でしょう。


歯の神経を抜くと、歯自体がもろくなるため割れたり抜けてしまったり、虫歯や歯周病になっても気付くのが遅れることもあります。


歯の神経を抜くことに不安がある人や、抜きたくない人は、セラミック以外の治療法があるか確認する、またはセカンドオピニオンするか検討しましょう。



割れる危険性がある


特にオールセラミックは、強度が弱いところがデメリットとして挙げられており、割れる危険があります。


スポーツなどで顔に衝撃が加わる可能性が考えられる人や、歯ぎしりをする人は、硬度が高い素材を選びましょう。



セラミック治療の流れ


セラミック治療の開始から装着までの流れを以下の項目に分けて解説します。


  1. カウンセリング

  2. 検査

  3. セラミックの土台作り・仮歯の作成

  4. セラミックの制作

  5. セラミックの仮合わせ

  6. セラミック本装着


それぞれの歯科医院によって流れが異なる場合もあるため、詳しい流れは各自の歯科医院に確認しましょう。



カウンセリング


患者さんがどのような悩みを抱えているのか、どのような治療を望んでいるのかなどをヒアリングします。


最適な治療法を患者さんとスタッフで探して決めていくため、不安なことや疑問に思うことは伝えるようにしましょう。

カウンセリングを行うのは、歯科衛生士やトリートメントコーディネーターです。

トリートメントコーディネーターとは、治療の知識が豊富で歯科医師と患者の間に入って調整を行う資格者のことを言います。



検査


口の中の状態を以下の視点でチェックします。


● 歯の位置

● 歯の形

● 噛み合わせ

● 歯並び

● 虫歯の有無


加えてレントゲンやCTを撮って、歯の根っこ部分や顎の骨の状態を確認します。セラミックの土台は顎の骨に埋め込む場合もあるため、骨の密度も重要な確認事項のひとつです。



セラミックの土台作り・仮歯の作成


歯茎を切開して、顎の骨に土台を埋め込みます。麻酔を使用するため、施術中の痛みはありません。施術後痛みが出ることが想定されるため、痛み止めの飲み薬が処方される場合があります。


同時にセラミック歯ができるまでの仮歯を作成します。



セラミックの制作


型どりをしてセラミックを制作します。このタイミングでセラミックの色調や形を決定することが多いです。


セラミックの完成まではおよそ1週間から10日かかります。



セラミック装着


完成したセラミックを装着して、微調整を行います。


装着以降は歯科医師の指導のもと定期的に通院し、メンテナンスしながら使用していくことになります。



セラミック治療の注意点


セラミック治療の3つの注意点について詳しく解説します。


● 歯ぎしり・食いしばりに弱い

● 優しく歯みがきをしましょう

● 定期的にメンテナンスに通いましょう



歯ぎしり・食いしばりに弱い


デメリットにも挙げられていますが、セラミックは陶材でできているため歯ぎしりや食いしばりなどの衝撃に弱く、割れてしまう危険があります。


球技やラグビー、柔道などのスポーツをする人は、外からの衝撃によりセラミックが破損する可能性があるため注意しましょう。


硬度が高いジルコニアを選択したり、歯ぎしりする人はマウスピースを装着して歯への負担を軽減できるため、検討してみるとよいでしょう。



優しく歯みがきをしましょう


セラミックの表面はつるつるしているため、汚れが付きにくいです。以下の点に注意して優しく歯みがきをしましょう。


● 歯ブラシはやわらかいものを選ぶ

● 研磨剤入りの歯磨き粉は使用を控える

● 歯茎とセラミックの境目をブラッシングする


歯ブラシが硬いものや研磨剤入りの歯磨き粉は、セラミックを傷つける原因になります。ブラシ部分はやわらかいものを選び、歯磨き粉は研磨剤の入っていないものやジェル状のものを選ぶとよいでしょう。


歯ブラシだけでなく、フロスを使って歯間の汚れを落とすことも重要です。口の中をきれいに保っておくことは、セラミック治療後も同様に意識しましょう。



定期的にメンテナンスに通いましょう


定期的にメンテナンスすることで、セラミックを長く使い続けられます。


メンテナンスでは自分では手が届かない部分の汚れを落としてもらったり、セラミックの状態を確認してもらったり、虫歯や歯周病が発生していないか口の中全体を確認してもらえます。



まとめ


セラミックにはさまざまな種類があり、従来の銀歯や差し歯と比較すると審美性に優れ、耐久性も向上しています。


見た目を整えるメリットだけでなく金属アレルギーの人でも利用可能であり、虫歯予防にもつながります。


一方で健康な歯を削ることになったり、神経を抜くことになる場合があるなどのデメリットもあるため、慎重に選択しなければなりません。


信頼できる歯科医院を探して、相談しながら治療方針を決めましょう。

 
 
 

Σχόλια


bottom of page